2014年12月14日

ありのままの日本




こんにちは。

以前にも何度か紹介している青陵中2年生S君の新聞感想文(その①その②その③その④)ですが、その②と同様に、昨日(2014年12月13日)の感想文は流行語や今年の出来事を織り込んで、とてもよく出来ていましたので紹介してみたいと思います。

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ありのままの日本みせるのよ

STAP細胞や号泣会見などお騒がせな出来事が多かった今年。その中でも、一番お騒がせだったのはこれではないか。

アベノミクス。果たしてこれは成功だったのか。安倍さんが総理に決まった当初、ニュースなどで取り上げられて期待していた。が、今はどうなのか。円安のため外国に輸出ぶんはいいが、輸入が大打撃を受けた。このため消費者は出費を抑えてしまい、経済は負のスパイラルに。政治は、妖怪「ムダヅカイ」の力を借りたいところである。

そんな政治を止めるべく、アベノミクスは「ダメよーダメダメ」と選挙が行われようとしている。新たな日本の幕明けは来るのか。いよいよ明日、歴史に残るような選挙になるのか。ありのままの日本を見つめ直し、経済に潤いを与えていってほしい。


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「アナと雪の女王」「STAP細胞」「号泣県議」「アベノミクス」「妖怪ウォッチ」「日本エレキテル連合」と今年の流行を一気に取り込んで、今年もバツグンの出来でした。  

Posted by 百武塾 at 20:15Comments(0)新聞記事感想文

2014年06月01日

革命とは裏腹に



こんにちは。

以前にも何度か紹介している青陵中2年生S君の新聞感想文(その①その②その③)ですが、昨日(2014年5月31日)の感想文もとてもよく出来ていましたので紹介してみたいと思います。

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革命とは裏腹に

 去年、人気牛丼チェーン店「すき家」が革命を起こしている、という記事を書いた。その革命の裏に潜む闇があった。

 新聞記事を見て、「仕事がきつそう」と大学生が発言していたので調べてみたら驚くべき事が分かった。すき家は、店員を店内に一人体制をやっていたのだ。掃除や接客、調理をアルバイト生一人でやらなくてはいけないのだ。時給1500円もピンと来なかったので求人ちらしを読んだ。同じ飲食店のラーメン店の「喰道楽」(資料①)の一番高い時間でもすき家には500円およばない。コンビニの「セブンイレブン」(資料②)でも倍の差くらいはある。
 
 人気ドーナツ店の「ミスタードーナツ」は時給750円くらいだが、休憩部屋に皿に山盛りされている売れなかった商品をおいてるらしい。時給だけでなく、+α(プラスアルファ)をもっと良くしたらいいと思う。

 革命の裏には闇が隠れていた。すき家はある意味ブラック企業だ。

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ちなみに、文中の資料①②③は感想文が書かれた原稿用紙の裏に丁寧に貼られていました。



最近のS君は家族で経済番組を見たりしていますので、この程度の記事を読むことは普通なのですが、それでも、「中学2年生」と冷静に考えればスゴイことだと思います。

また、「プレゼンテーションの極意」(笑)などで「数字を使え」「適切な例を示せ」と言われますが、そのあたりもS君は勝手に(笑)マスターしつつあります。


学問」とは「学んで問うことですが、S君は記事を読んで事実を学び、疑問を持ち、答えを探してきました。

いろいろな分野で興味を広げてほしいと思っています。


以下はS君が読んだ朝日新聞の記事です。

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時給1500円でも求人難 牛丼店、人材確保へ増額
                                   (人手不足列島)

全国に広がる人手不足により、都心部でバイトの時給が上がる一方、被災地では工場の閉鎖も起きる。デフレで苦しんだ日本経済にとって、人手不足は、本格的な景気回復を告げる「福音」だが、将来の成長をはばむ「黄信号」でもある。

 東京都世田谷区の小田急線・千歳船橋駅。住宅街にも近い駅前の牛丼店が、高額な時給でアルバイト確保にしのぎを削っている。

 牛丼チェーン「すき家」は5月から、午後10時から早朝5時まで働くアルバイトの時給を250円引き上げ、1500円にした。一方、数十メートル離れたライバル「松屋」の深夜帯の時給は1625円だ。

 都市部の塾講師の平均時給(1363円)を軽く超えるが、人は集まらない。時給900円の近くのカフェで働く男子大学生(19)は「牛丼店は仕事がきつそう。自分はちょっと」。素通りしていった。

 すき家を展開するゼンショーホールディングスは「時給は競合店の状況も見ながら決めている」と説明する。時給1500円は深夜帯では最も高く、全国でもここと、原発事故の影響を受ける福島県南相馬市の1店舗だけだ。

 すき家は、深夜帯のアルバイトを一人で任されることもあり、負担が大きいと2月から4月にかけて人手不足が深刻化。一部の店舗は休業に追い込まれ、春から全国的に時給を上げた。

 職業別の有効求人倍率をみると、「接客・給仕」の倍率は2・54倍。一般事務(0・23倍)などと異なり人手不足は深刻だ。3大都市圏(首都圏、東海、関西)の居酒屋や料理店など「フード系」の平均時給は926円(リクルートジョブズ調べ)。2年半続けて前年同月を上回るが、「仕事の忙しさに比べ安い」との指摘が絶えなかった。

 それだけに人手不足を背景にした時給の引き上げは、働き手の待遇改善につながる動きだ。牛丼店などの外食や小売業は、若者を低賃金で大量に雇い、低価格を売りに拡大してきたが、「こうしたビジネスモデルが立ち行かなくなっている」(リクルートワークス研究所の戸田淳仁研究員)との指摘が出る。(佐藤秀男、末崎毅)

 ■被災地、復興の足かせ

 都市部に人口が流出する地方では、人手不足はより深刻だ。東日本大震災の被災地では人手不足が常態化し、復興の遅れにもつながっている。

 津波の被害を受けた岩手県釜石市で3月末、使い捨てカイロの工場が閉鎖した。運営していたのは、生活用品大手のアイリスオーヤマ(仙台市)。カイロの受注が伸びたため、工場の従業員を20人ほど増やそうとしたが、人が集まらなかったためだ。「周囲で復興の仕事が増え、人の取り合いになった」と担当者は話す。

 宮城県は5月下旬、石巻市に建設する被災者向けの災害公営住宅を入札にかけたが、発注先が決まらなかった。入札の不調は、最初の1月から3回連続だ。応募しなかった多くの業者が理由に挙げたのが、「人手不足」だった。型枠工や鉄筋工のほか、現場監督ができる人材も確保が難しい。

 国土交通省は、建設作業員の賃金を引き上げるよう建設会社に求める。国や県が発注額を決める際に、工事にかかる人件費の目安を順次引き上げた。発注額が高くなり、建設会社は復興事業の人手を集めやすくなるが、その分、建設以外の地場産業にしわ寄せが及ぶおそれがある。

 宮城県気仙沼市の水産加工業者、阿部長商店は、サンマのレトルト商品などをつくる新工場を8月に稼働させるが、人手が確保できない。雇えるめどが立ったのは10人余り。目標の70人にはほど遠い。気仙沼水産加工業協同組合の担当者は「待遇のいい建設の仕事を求める人が多い」と嘆く。(木村聡史、高田寛)

 ■20代働き手減少、シニア層は増加 経済成長頭打ちの恐れ

 雇用をめぐる環境はここ数年で激変した。2008年のリーマン・ショック後、増え続ける非正社員を解雇する「派遣切り」が横行した。東日本大震災後、景気回復に伴い人手不足が目立つようになったが、中心は求人の6割を占める非正社員。正社員に限れば、有効求人倍率は0・61倍と、なお「狭き門」だ。

 第一生命経済研究所の熊野英生・首席エコノミストは「今回の人手不足の大きな要因は、若者の働き手の減少。若者の労働力に依存する業種ほど、人手不足が起きている」と指摘する。

 ここ10年の労働力人口の変化をみると、少子化の影響で20歳代の働き手は300万人減った。これに対し、60歳以上の働き手は310万人増。とりわけ65歳以上のシニア層が161万人も増えた。シニアの場合、建設現場やファストフードの深夜勤務、肉体的な負担が大きい仕事は敬遠しがちだ。建設業や外食産業などが若者を奪い合う構図ができている。

 最近の景気回復も、人手を集めにくくする。日本の国内総生産(GDP)は14年1~3月まで6四半期続けてプラス成長だった。安倍政権は景気対策の公共事業を増やし、建設業などの人手不足に拍車をかける。

 人手が足りないと、企業は求人の条件を良くして人を集めようとする。そのため、賃金は上がりやすくなり、物価もつられて上昇するとされる。物価下落が経済の縮小をもたらす、日本を苦しめた「デフレ」からの脱却には追い風となる。

 一方、少子化に直面する日本は、人手不足で「成長の天井」にぶつかるおそれがあると指摘される。安倍政権は、女性や高齢者の働き手、技能実習生として受け入れる外国人労働者の数を増やす政策を、6月にまとめる新たな成長戦略に盛り込む。人口が減るペースよりも早く、有効な手を打つことが求められている。(清井聡、堀口元)

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Posted by 百武塾 at 11:25Comments(0)新聞記事感想文

2013年12月09日

I am Doraemon.

ドラえもん


こんにちは。

先日(2013年12月8日)に引き続き、S君の「新聞記事感想文」です。

元記事はこちら
頼りないのび太、ウケる? ドラえもん電子書籍で米進出

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I am Doraemon.

日本で国民的アニメとなったドラえもん。そのドラエモンが米国でも皆に愛されるか。

ドラえもんといえば、未来からやってきたロボットでドジでマヌケな眼鏡少年を助ける笑いあり、時には涙ありのアニメ。文化の違いからか米国では、頼りないのび太は人気がないらしい。そこが面白いのにと思ったが、それでも英訳電子書籍で配信するのは挑戦的だとも思った。それでも、なじみやすいように登場人物、ひみつ道具の名前を変えるのはいい考えだと思った。

一番気になっているのは売り上げ。一冊2.99ドル(約300円)。単行本は17ヶ国で出版し、一億四千万部に達する。自分の予想とすると、一万部は軽くいくんじゃないかと思っている。

さあ、とのくらい売れるのか。 Hopter (タケコプター)ではばたけ、Doraemon!

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この感想文で驚かされたのは

 1.「一番気になっているのは売り上げ」と「売り上げ」にまで考えが及び

 2.そのあと、売り上げ部数の予想までしていること

です。

中学1年生でここまで考えられるのは、なかなかスゴイことだと思います。  

Posted by 百武塾 at 20:15Comments(0)新聞記事感想文

2013年12月08日

新聞記事感想文

流行語大賞

こんにちは。

以前に紹介した青陵中1年生のS君ですが、昨日(2013年12月7日)の「新聞記事感想文」もバツグンの出来でした。

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お・も・て・な・し

オリンピック、食べ物、田中将大、企業などのことで日本が有名なのは知っている。そんな中、秘密保護法案でもめてる裏で日本がじぇじぇじぇと驚くことを成しとげた。

我々のシンボルでもある和食がユネスコで無形文化遺産に登録された。食の無形文化遺産登録されている国は少ない。その中に入れたのはすごい。最近、韓国からの反日をうけてもへこたれない日本人の努力の積み重ねの結果でもある。

今の時代は和食より洋食のブームだが、この出来事をきっかけに和食をどんどん極めて新しい Japanese food を作ってほしい。

今、秘密保護法案で日本が変な方向に行っているけど、和食を磨き上げた一般人を信じて秘密保護法案をやめてほしい。そして、外国人に和食で最高の「おもてなし」をしよう。

日本の魅力いつみせる? 今でしょ。

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韓国の反日・秘密保護法案・和食ブームなどの時事ニュースに、
  「お・も・て・な・し」「じぇじぇじぇ」「今でしょ
の2013流行語大賞をテンポ良く織り込んでいて、思わず「うまい!」と言いながら読んでしまいました。

まだ、中学1年生のS君ですが、今後もどんな文章を書いてくるのか
とーっても楽しみです。 (^_^)  

Posted by 百武塾 at 10:00Comments(0)新聞記事感想文

2013年07月07日

体験から考える

吉野家

こんにちは。

昨日(2013年7月6日)、S君が書いてきた「新聞記事感想文」の宿題はとってもよく出来ていて、タイトルを見ただけで思わず笑ってしまいました。


 「できたての牛丼の様に熱い・・・」

どんな記事内容からこのタイトルを「ひねり出したのか?」と思って、S君が書いた文章を読まずに、まず、新聞記事を見ました。

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牛丼チェーン「吉野家」は1日、「牛カルビ丼」を4日に売り出すと発表した。並盛480円で、季節商品ではない「定番」の丼では最も高い。4月に看板商品の牛丼並盛を380円から280円に下げて来客増に成功したが、今後は高価格商品にも力を入れてもうけを増やす方針という。

 「牛カルビ丼」は、昨秋発売した「牛焼肉丼」をリニューアルした。価格は同じで、肉をカルビに変えるなど質を高めた。同時に、夏季限定で「ねぎ塩ロース豚丼」(並盛480円)も売り出す。

 吉野家は牛丼値下げの効果で、5月は既存店の客数が前年同月より31%増、売上高も16%増えた。会見した門脇純孝専務は「(アベノミクス効果でも)日常的な商品については消費者心理に大きな変化はなく、高級路線を目指す考えはない。ワンコインの価格帯のなかで、より高い品質を求める人向けに300~400円台の商品を充実させていきたい」と話した。

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S君の文章は先ほどの「できたての牛丼の様に熱い・・・」というタイトルの後、以下のように続きます。


 ハンバーガー業界の後に牛丼業界のある店が革命を起こそうとしている。
 吉野家だ。牛同業界は安く提供していた。吉野家もその中の一つだ。しかも来客増に成功した。そんな吉野家も高価格の商品を出してきた。ワンコインで買える値段だが400円台と牛丼には高級だ。そんな吉野家がトップにでるかと思いきやある店の工夫を知った。
 それは、すき家だ。最近、武雄にオープンし早速二日目に行ってみた。持ち帰りした。買ってみたら大きい袋には牛丼とご飯しかないのだ。「ねぎ玉牛丼」や「高菜明太マヨ牛丼」もそうだった。トッピングは小さい袋に入ってたのだ。考え過ぎかもしれないが、牛丼だけを食べてトッピングは他の料理に使おうという考えがあるかもしれない
 このように、今、牛丼チェーン店の戦いが、できたての牛丼の様に熱いのだ。


S君は青陵中の1年生なのですが、何より素晴らしいのは

 1.CMで見たすき家に興味を持ち、S君自身が父を誘って食べに行った

 2.持ち帰った牛丼をただ食べるのではなく、別の食べ方を思いついた

 3.新聞記事と自身の行動を通して、「熱い戦い」を体験した

 4.実体験を冷静に分析して、ウィットに溢れるタイトルをひねり出した


好奇心を常にもってアンテナを張り巡らし、体験して考える。

夏休みは絶好のチャンスです!  

Posted by 百武塾 at 12:06Comments(0)新聞記事感想文
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