2014年05月05日
工場見学は熱い!
こんにちは。
昨日(2014年5月4日)は塾生のお父様のお計らいで、午後から塾生といっしょに九州製鋼・佐賀工場の見学に行ってきました。
到着後、早速、会議室に案内されると、そこにはヘルメット・軍手・手ぬぐい!
「危険ですので稼働中の見学はむずかしいです」とお聞きしていたにもかかわらず、ヘルメット・軍手がありましたので、「え、どんだけ危険なの?」と一瞬不安に・・・
事前学習で塾生が見ていた動画を、社員のみなさんからの解説付きでふたたび視聴。
いくつか質問が出ましたのでしばし質疑応答。
・3月度の電気代は6700万円(!)、電気料金値上げ前は4000万円
・電気代を少なくするため、夜間や日曜日に工場を稼働させている
・くず鉄は1トンあたり30,000円~35,000円、1キロあたり35円
(2008年の北京オリンピックやリーマンショック前は約70,000円)
・純度の高い鉄は軟らかい
・さまざまな物質を加えて硬度を上げたり、錆びにくくしたりする
・クロムやニッケルの加えると磁石にならなくなる
・稼働中の工場内は気温40度(!)
・鉄は摂氏1538度で溶ける
そして、見学スタート!
まず、隣接する清本鐵工株式会社・佐賀支社さんの船舶用アンカー・錨を
見学!
デカっ!
重さ11,550キロ、11,55トン!
下の部分はこのように中空になっているのですが、その理由はこちらです。
さて、いよいよ九州精鋼・佐賀工場の見学です。
まず、鉄くずがトラックで運ばれてきます。
トラックから鉄くずを大型の電磁石で降ろします。
鉄くずは電気炉に入れられて融かされます。
精錬されて成分調整されます。
鋳込みされて
「ビレット」と呼ばれる直方体になります。
このように火の粉や粉塵が舞い、間近で雷が落ちたような音がする(!)ため、社員の皆さんは耐熱服・耳栓・遮光メガネ・フェイスガードが必須という危険な製造工程でした。
そのため、実際には上のように機器は稼働していなかったのですが、
午前中に出来上がったという「ビレット」は、1メートルぐらいまで近づくとムチャクチャ熱く(数百度!)、不気味な感じの光を放っていました。
工場見学の思い出に「ハサミで薄くスライスされたビレット」をいただいてきました。
工場見学の間だ、頭の中をずっと
「体験に勝モノはない」 「百聞は一見にしかず」
という言葉が駆けめぐっていました・・・。
・小学校・中学校・高校における実験・観察などの「実体験」が減っている。
・「理科苦手」「理科嫌い」が増え、「理系離れ」が進んでいる。
・ ITの進化などもあり、鉄の性質や鉄製品の製造工程・リサイクル過程は、
教科書・パソコン・タブレットなどで「学習」はできるが、工場での「温度・
音・臭い」は体験することができず、実感が持てない。
今回の工場見学で日本の「モノづくり」や「イノベーション」の現実・現場を実体験して、ものごとの前後や見えない部分の仕組み考えられるような「感度の高さ」を少しでも身に付けてくれればと思います!
最後になりましたが、ご案内をしていただきましたYちゃんのお父様をはじめ社員のみなさま、お忙しい中、本当にありがとうございました。
昨日(2014年5月4日)は塾生のお父様のお計らいで、午後から塾生といっしょに九州製鋼・佐賀工場の見学に行ってきました。
到着後、早速、会議室に案内されると、そこにはヘルメット・軍手・手ぬぐい!
「危険ですので稼働中の見学はむずかしいです」とお聞きしていたにもかかわらず、ヘルメット・軍手がありましたので、「え、どんだけ危険なの?」と一瞬不安に・・・
事前学習で塾生が見ていた動画を、社員のみなさんからの解説付きでふたたび視聴。
いくつか質問が出ましたのでしばし質疑応答。
・3月度の電気代は6700万円(!)、電気料金値上げ前は4000万円
・電気代を少なくするため、夜間や日曜日に工場を稼働させている
・くず鉄は1トンあたり30,000円~35,000円、1キロあたり35円
(2008年の北京オリンピックやリーマンショック前は約70,000円)
・純度の高い鉄は軟らかい
・さまざまな物質を加えて硬度を上げたり、錆びにくくしたりする
・クロムやニッケルの加えると磁石にならなくなる
・稼働中の工場内は気温40度(!)
・鉄は摂氏1538度で溶ける
そして、見学スタート!
まず、隣接する清本鐵工株式会社・佐賀支社さんの船舶用アンカー・錨を
見学!
デカっ!
重さ11,550キロ、11,55トン!
下の部分はこのように中空になっているのですが、その理由はこちらです。
さて、いよいよ九州精鋼・佐賀工場の見学です。
まず、鉄くずがトラックで運ばれてきます。
トラックから鉄くずを大型の電磁石で降ろします。
鉄くずは電気炉に入れられて融かされます。
精錬されて成分調整されます。
鋳込みされて
「ビレット」と呼ばれる直方体になります。
このように火の粉や粉塵が舞い、間近で雷が落ちたような音がする(!)ため、社員の皆さんは耐熱服・耳栓・遮光メガネ・フェイスガードが必須という危険な製造工程でした。
そのため、実際には上のように機器は稼働していなかったのですが、
午前中に出来上がったという「ビレット」は、1メートルぐらいまで近づくとムチャクチャ熱く(数百度!)、不気味な感じの光を放っていました。
工場見学の思い出に「ハサミで薄くスライスされたビレット」をいただいてきました。
工場見学の間だ、頭の中をずっと
「体験に勝モノはない」 「百聞は一見にしかず」
という言葉が駆けめぐっていました・・・。
・小学校・中学校・高校における実験・観察などの「実体験」が減っている。
・「理科苦手」「理科嫌い」が増え、「理系離れ」が進んでいる。
・ ITの進化などもあり、鉄の性質や鉄製品の製造工程・リサイクル過程は、
教科書・パソコン・タブレットなどで「学習」はできるが、工場での「温度・
音・臭い」は体験することができず、実感が持てない。
今回の工場見学で日本の「モノづくり」や「イノベーション」の現実・現場を実体験して、ものごとの前後や見えない部分の仕組み考えられるような「感度の高さ」を少しでも身に付けてくれればと思います!
最後になりましたが、ご案内をしていただきましたYちゃんのお父様をはじめ社員のみなさま、お忙しい中、本当にありがとうございました。
Posted by 百武塾 at 16:52│Comments(0)
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