2008年03月01日

英王子と機関銃


ブラウン首相も称賛
こんにちは。

個人的には結構ビックリしたニュースが、昨日飛び込んできました。

「ハンカチ王子」でも「ハニカミ王子」でもない「ヘンリー王子」のお話です。

日本のメディアでもあちこちで取り上げられているのでご存じの方も多いと思いますが、イギリスのヘンリー王子が昨年のクリスマス以来、アフガニスタンの激しい戦闘が続いている前線で“10週間以上任務についていた”というものでした。

ヘンリー王子がアフガニスタンに、10週間以上前から任務-AFP

アフガン従軍のヘンリー英王子、緊急帰国へ 安全上の理由-産経ニュース

実際に戦場の前線で機関銃を撃っている下の写真や映像もBBCから公開されています。
ヘンリー王子と機関銃

もともとヘンリー王子は戦地に派遣されることを強く望んでいて、当初、昨年(07年)の2月22日に「イラクへ派遣される」と報道されました。
Prince Harry will serve in Iraq
ヘンリー王子イラクへ派遣

しかし、その後、テロの標的になりかねないということで、5月16日に派遣の中止が発表されたのです。(上の記事と写真は同じですが、記事の内容は違います。念のため・・・。)
Prince Harry will not go to Iraq
イラク派遣中止

「まあ、最悪の事態が発生して、もしヘンリー王子が命を落とすようなことがあれば、英国国民への影響や周囲の人間への責任問題などいろいろなことが起こりうるので、妥当な判断だな~」などと日本人的な感覚で考えていたのですが、大まちがいでした。

「イギリスの王室と日本の皇室は似ている」などという話も聞いたことがありますが、その中身は「別次元」の違いです。

言い換えてみると、天皇陛下の次男である秋篠宮が自衛隊に入隊して訓練を受け、その後、戦地に派遣されるということですから、いろいろな意味で「とんでもない話」です。

どこかで、「貴族はいつも遊んでいるが、いざとなったら国民を守る」みたいな話を読んだことがあります。

戦争は絶対にしてはいけないものです。

しかしながら、「イージス艦衝突事故」に伴う防衛省の自己保身的で誠意もなく緊張感のかけらもない対応を見ていると、周囲の反対をねじ伏せて様々なリスクを冒しても、ヘンリー王子の戦場への派遣に踏み切ったイギリス王室・イギリス国家には単純に驚きと敬意を感じます。何と言っても、ヘンリー王子は今回アフガニスタンへ派遣されることを、周囲のスタッフや役人ではなく、お婆ちゃんである「エリザベス女王」から聞かされたそうですから・・・。

ブラウン首相も「彼の任務を英国国民すべてが誇りに思う」とコメントしています。
The prime minister said: "The whole of Britain will be proud of the outstanding service he is giving."

本当に平和な日本で生活していると(ありがたいことです・・・)、このようなことはまったく想像もつきませんが、不幸なことに国際社会ではこの瞬間にもさまざまなことが起こっています。

地球上にはいろいろな価値観やものの見方・考え方があります・・・ね。



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