2010年08月10日
楽天本社へ取材
こんにちは。
先日、「ユニクロが社内公用語を英語にする」というニュースを取り上げた際に、ニュースの中でインターネット通販最大手の「楽天」についても触れられていました。
楽天 海外展開構想 全世界での流通総額20兆円
海外へ展開するにあたり、12年末までに社内の公用語を英語化するとのこと。
当然ながら、いろいろと疑問が沸き起こってきました。
1.12年末までに英語ができるようにならない社員はクビになるの?
2.現状、どのぐらいの人が英語を話せるの?
3.今後、新入社員に英語力は必須になるの?
4.有名大学卒よりも英語力が重要?
ということで、研修期間中に楽天本社を訪問して取材してきました。
社長室のKさんが対応してくれました。
Kさんはカナダ人で英語とフランス語が堪能、広東語もでき、国際部の仕事も兼務している超多忙人!
にもかかわらず、社内を案内していただいたり、いろいろと質問に答えていただきました。
余談ですが、Kさんはグリーの田中社長が楽天にいた頃、よく仕事を一緒にしていたとのことで、カリフォルニアへ一緒に出張したこともあるそうです。
写真奥に銀色の扉が見えるのですが、その向こう側にミーティングルームがありました。
とても、洗練されていて空間にゆとりがあり、綺麗なオフィスでした。
さて、私の疑問に対する答えは以下のような感じでした
1.とにかく、英語を身に付けてもらうしかない!
2.現状、ある程度の英語を使いこなせる社員は2~3割
3.数年後には、新入社員に英語は必須になる!
4.有名大学卒で仕事ができても、英語ができないと困る!
具体的にどのようなことになるかと言うと、
1.いろいろな国で、楽天の仕組みやビジネスモデルを展開する
2.それらの仕組みビジネスモデルを、それぞれの国で教える人が必要
3.当然ながら、日本が最先端なので、最初は日本人が英語を使って教える
4.いずれ、アメリカや中国で日本とは違うやり方が出てくる
5.別の国でのやり方を日本で教える際、日本人が英語ができないと困る
6.日本人でもアメリカ人でも中国人でも常に情報交換できる環境が必要
7.この英語で情報交換できる環境を全社員間で構築する
楽天を利用してみると分かるのですが、楽天のインターネット販売システムというのは、「papa-and-mama business」などの小規模家族経営的な農業・漁業・お店でも全国規模の販売網を持てるというのが一つの強みです。
このようなインターネット販売システムというのは世界的に類似のシステムがなく、世界各国の企業や政府からも問い合わせが来ているとのこと。
そんな世界展開をしようとしている楽天も今のところ本社は日本です。その本社の公用語が日本語では、優秀な外国人から見ると「いくら頑張っても本社が日本語ならば、日本語を勉強しない限り本社では出世も出来ず大きな仕事もできない! つまらない!」ということになり、優秀な海外の人材を採用できないとのこと。
ということで、仕事で使える「実践的な英語力」が必要とされています!
Posted by 百武塾 at 11:55│Comments(0)
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