2011年09月11日
アフリカ投資加速
ナイジェリア最大の経済都市 ラゴス
こんにちは。
最近、塾生に「10年後、20年後はアフリカで働いているかもね (^_^;) 」などと冗談を言うのですが、その冗談のネタが昨日(2011年9月10日)の日本経済新聞に出ていました。
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アフリカ投資、欧米勢が加速
舞台はサハラ砂漠以南「サブサハラ」
【フランクフルト=下田英一郎】欧米消費財大手がサブサハラ(サハラ砂漠以南)のアフリカへの投資を加速している。食品最大手のネスレ(スイス)は工場建設などに今後3年間で10億スイスフラン(約890億円)を投じ、米ゼネラル・モーターズ(GM)も生産拠点を拡大する。アフリカには政情が不安定な国も多いが、中長期的には人口増加や資源輸出で稼いだ外貨を背景に巨大な消費市場に育つと判断し、布石を打つ。
ネスレは年内にアフリカに4つの新工場を開設する。ナイジェリア、コンゴ、モザンビークなどで「マギー」ブランドの調味料やコーヒー飲料「ネスカフェ」を生産する。アンゴラやケニア、南アフリカでも工場を建設する方針だ。
ネスレの2010年12月期のアジア・アフリカ地域の売上高は09年比9%増の174億スイスフランで、伸び率は欧米を上回る。このうちアフリカでは33億スイスフランの売上高を計上しており、これを20年までに倍増させる計画だ。
飲料大手ハイネケン(オランダ)は1月、ナイジェリアのビールメーカー5社を同時に買収し、同国での生産能力を3割増強。人口が1億5千万人とアフリカで最も多く、同社のジャン・ボックスメール最高経営責任者(CEO)は「財政問題を抱える南欧に比べ、事業環境は安定している」とみる。8月には、エチオピアのビール2社も計1億6300万ドル(約120億円)で買収した。
自動車大手でも、GMが南ア工場に約1億4千万ドルを投資し、年産能力を5万台規模にする。南ア政府は国内の産業基盤を強化するため、年産5万台以上の自動車メーカーには部品の輸入関税を引き下げており、これを利用する。
アフリカ大陸の人口は現在約10億人で、30年までに5割増えるとの予測がある。少子化で先進国市場が縮小している欧米の消費財メーカーには「限りない可能性を秘める」(ネスレのポール・ブルケCEO)市場だ。
アフリカ諸国の購買力が高まる背景には、資源高で外貨収入が増えているという事情もある。資源分野では中国勢の投資が活発で、国有非鉄大手の中国有色鉱業集団(CNMC)はアフリカ事業に12年までに10億ドルを投資。中国アルミは英豪リオ・ティントとギニアで世界最大規模の鉄鉱石鉱山の開発に着手し、総額120億ドルを投じる。
一方で「アフリカの成長は政情安定が前提条件だ」(独投資銀行DWSのアナリスト、セバスチアン・カールフェルド氏)との指摘は多い。経済協力開発機構(OECD)は昨年5月、11年のアフリカ経済の実質国内総生産(GDP)伸び率を5%と予測したが、コートジボワールなどの政情不安を受け、今年6月に3.7%へ引き下げた。
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アフリカには行ったことがないので、ぜひ、行ってみたいですね。
Posted by 百武塾 at 16:25│Comments(0)
│社会・歴史・経済