2013年10月20日

ワトソンの医療診断

IBM Watson

こんにちは。

昨年(2012年6月3日)NHKで放送された「コンピューター革命 最強×最速の頭脳誕生」という番組にIBMのコンピューティング・システムの「Watson ワトソン」が登場しました。

「Watson ワトソン」はアメリカの人気クイズ番具の「ジェパディ」で二人のクイズチャンピオンを押さえて優勝します。





これは、人間が読み上げる問題文を理解して、さまざまな情報の中から人間と同じような思考回路で素早く答えを導き出すことができた証として歴史的な快挙となりました。

番組の後半で「Watson ワトソン」の活用例として、医者に代わって問診や検査データを基に「Watson ワトソン」が「病状を診断する」という場面がありました。



この「診断」では都会にいる大病院の名医だけではく、田舎の小さな病院にいる普通の医師でも「Watson ワトソン」という名医の診断の助けを得られるとのことで、画期的な内容だったのですが、「本当に正しい診断になるの?」という疑問と共に漠然とした違和感がありました。

しかし、先日、HONZ代表の成毛眞さんと大阪大学大学院・生命機能研究科・医学系研究科・仲野徹教授とのインタビュー記事を読んでいて、その違和感が氷解しました。


以下はインタビュー記事中の仲野教授のお話
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それはあるでしょうね。今は、われわれが教えてもらっていた頃の30倍って言われてますから、戦後間もない頃からでいうと、1000倍近くになってるんじゃないですかね。ですから、覚えるのはもう無理なんですね。それを考えると、プリンシプルだけを覚えて、あとは調べればいい、ということになります。人間が覚えることのできる量って限られているわけですから、おもろいことを覚えておいたほうが得、みたいな気がするんですよ。だから雑談ばかりしている、というわけじゃないんですが。でも、まともなことは調べれば必ずわかりますしね。学生にはwikipediaを見てレポート書いたらあかん、とか言うてますが、私は見てます(笑)。英語のwikipediaはものすごい情報量ですよね。だいたいあれだけで学生を教えられるんちゃうかな、と思うぐらい。
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上記の動画に「医療事故の2割は診断時に起こる」というお話が出てきますが、確かにその現実を考えると「Watson ワトソン」を活用するのは正しい方法のように思います。




さて、武雄市内の小中学校では来年度(26年度)から児童・生徒に1台ずつタブレットPCが手渡されて、授業や家庭学習で利用するようになるとのことですが、google glass のような身に付けられるデバイスも今後は出てきますし、日本の「勉強=暗記」という図式が早晩、崩壊することは間違いありません。





Google Glassを分解 (1/3)


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